2009年12月20日日曜日

稲田朋美は宮内義彦の子分か?

今回の宮中騒動で、羽毛田宮内庁長官の、
小泉純一郎の息のかかった人物であり、
かつ、長州人脈(長州閥)であるという正体を知り、
そういえばと思い出したので、調べたことがある。
それは、昨年(08年)映画「靖国」を政治問題化させた
火付け役であり、福井県1区選出の衆議院議員である
稲田朋美という人物についてである。

早速、調べてみたのだが、
なんとこの人物は、オリックスの100%子会社である
「オリックス債権回収」にいて、夫の稲田龍示ともども
借金取立代理人をしていたというのではないか。
つまり、稲田朋美は、奥谷禮子と同じ、
宮内義彦の息のかかった子分ともいえる人物である。

その事を知っていて、
いわゆる保守陣営(実際は宗教右派が多数いる)は
彼女を持ち上げるのだろうか?
歴史観は表面的にはなるほどかみ合うだろうが、
しかし、宮内一派の思想は、
伝統的な日本の保守思想ならびに、
バーク、トクヴィルなどの、世界的保守思想とは水と油の、
ある意味、毛沢東やポルポトよりも過激な
伝統および文化破壊をもたらす思想である。
少なくとも人類社会をアトム化させるという部分は
全く同じではないか。
宮内の思想的モデルともいえる、
ミルトン・フリードマンがイデオローグとなった、
チリのピノチェト政権が、
フランス大革命時のロベスピエール派による恐怖政治に
ひけのとらない反対派虐殺や、文化破壊を行ったのも
当然の帰結といえる。

まあ、稲田議員の支持母体に、幸福実現党もいるようだから、
彼女は、表面的には保守のふりをしながら、
内心では国体破壊主義的な思想の持ち主なのかもしれない。
今後も彼女の言動を観察することにしよう。

しかし、このような愛国者の皮をかぶった悪質な売国的な
人物のおかげで、日本国がおかしくされていくのは
なんとか阻止しなければいけない。
少なくとも、ただでさえ悪くなっている靖国神社のイメージが
稲田議員のおかげでさらに悪くなってしまった。
他にも、小泉、竹中、宮内らの息のかかった人物が、
政界、官僚、マスコミ、言論界に散らばっていて、
隙あらばと機会を窺っているのだろう。
(池田信夫、城繁幸etc...)
彼等の悪事を暴くための闘いには、
私も、微力ながら加わる覚悟でいる。

そういえば、石原慎太郎都知事は、
今回、羽毛田宮内庁長官批判にまわったようだ。
政治的意図として、
今回は、文春、新潮、産経陣営に加わるのはまずいと
判断したのだろうが、福田和也はどうするのだろうか。

2009年12月18日金曜日

小沢一郎は岡田英弘理論を理解している

今回の小沢大訪中団の記念写真が、
昨日(17日)の産経新聞の2,3面の上部に、
デカデカと掲載されていた。
反民主のスタンスをとる産経の意図は、
「小沢チルドレンは調子に乗っているぞ」と、
揶揄する目的で載せたのだろうけれども、私はこれを見て
全く違うある考えがうかんだ。

それは、小沢一郎の今回の訪中は、
岡田英弘氏による「朝貢」の定義に従うと、
きわめて理にかなっていて、かつ、日本国の国益にかなった
行為であると判定できるということである。

ここで朝貢と聞いて怒り出す人もいるかもしれないが、
小泉純一郎がブッシュの前で、プレスリーの真似をしたことや、
鳩山首相がオバマ大統領と会見したのも朝貢である。

副島隆彦理論による、世界覇権の米国からBRICS+EUへの
移行への過渡的状況としての米中G2体制下において、
日本国の指導者が、米国に行こうが中国に行こうが、
朝貢になってしまうのが自然ではないのだろうか。

話は戻るが、
今回の訪中団の約630人の人数、胡国家主席との会見、
そして、人民解放軍首脳への苦言といった
今回の小沢一郎の対中国外交は、
岡田英弘氏の、
「中国において、外交問題はすべて内政問題」というテーゼを
小沢氏本人は読んでいるのかどうか分からないが、
理解した上で、日本外交を上手に中国に売りつけるという意味では
成功していると私は感じた。

このことは、岡田英弘氏の「倭国」などに述べられている、
邪馬台国と魏王朝の時代から、
基本的にはほとんど変わっていない
日本と中国の関係の法則性ではないのかと私は思う。
その上で、小沢一郎という政治家は、
中国史における「外交と内政」についての
岡田理論の重要な部分を肌で感じるような行動をとったのでは
ないのだろうか。

これを今回、中国への朝貢だと執拗に攻撃したのが、
安倍晋三をはじめとする、
自民党などの事実上の宗教右派ともいえる
人間たちだった。
これには共産党も荷担している。
前にも書いたが、小泉のブッシュ詣でも朝貢なのに、
小沢訪中のみをを攻撃するこれらの人間たちの言動は
ダブルスタンダードではないのか。

ついさっき今週の週間文春も読んだが、
やたらと小沢批判を載せているくせに、
羽毛田宮内庁長官の小泉元首相との関係や
女系天皇制支持者であることが一言も書かれていない。
それでいて、
福田和也に「小沢は不敬だ!」とコメントさせている。
福田氏は石原都知事の子分だから、
これは石原慎太郎の見解でもあるのだろうが、
本当はこういう人物のことを「君側の女干(かん)」というのでは
ないのだろうか。

2009年12月16日水曜日

羽毛田宮内庁長官は小泉系の人物ではないか

この一連の騒動の中、ネットなどで羽毛田宮内庁長官について調べた。
そもそもこの人物は、小泉政権に長官に任命された元厚生官僚で、
過去にはノーパンしゃぶしゃぶ事件にも関わったらしい。
しかも、天皇は政治的に中立だと自分は言いながら、
06年の皇室典範改正問題では、
小泉元首相の意のままに動いたり、
三笠宮寛仁親王の発言に異議を唱えたりと、
自らは極めて政治的と受け取られる言動を行っている。
しかも小泉純一郎の意のままに、女系支持でも動いている。
これのどこが政治的に中立というのか。

一概に女系天皇論といってもいろいろな考え方で分かれている。
小泉、羽毛田、それに、民主党内で最も反小沢的な動きをする
小宮山洋子などの女系天皇論と、
高森明勅氏や小林よしのり氏などの女系天皇論では、
方向性が全く異なっている。
後者は、天皇制の歴史的な意義を認めつつ、
皇室を後世まで存続させるためには
女系相続もやむをえないとする立場だが、
私の推測では、前者は、天皇制の緩やかな廃止のための一歩
として女系天皇論を主張しているように思える。
 
今回の騒動は、宮内庁の確信犯的な行為に、
自民党が乗っかって小沢、鳩山政権への嫌がらせを行った
というのが真相ではないのだろうか。
今回は共産党もこれに同調している。
やっぱり志位体制になってからの今の共産党は
55年体制~自公体制にかけての体制内野党の体質のままだ。

やっぱりこの羽毛田宮内庁長官は問題のある人物だと思う。
女系天皇容認論支持という極めて政治的なバイアスのかかった
態度をとる人物が、
宮内庁長官という特殊な地位に就いていながら
天皇の政治利用云々をいうのはダブルスタンンダードでは
ないのか?

あと、自民党の谷垣総裁は、なんだかんだいいながら、
習副主席と面会した。
何だ。あれは単なるパフォーマンスではないか。
自民党、宮内庁、及びマスコミに扇動されて
ネット右翼たちが騒いでいることの収拾は
どうつけるつもりなのか?
今回の騒動を、戦前の統帥権干犯問題と同じように
政争の具にしているのは自民党に責任がある。

再度書くが、羽毛田宮内庁長官が、
天皇は政治的に中立であると言いながら、
自分は極めて政治的にバイアスのかかった行為をするのは
非常に問題があると思う。

2009年12月15日火曜日

小沢、鳩山を攻撃する人間たちの天皇政治利用

ここ数ヶ月、全然更新してませんでした。
まあ、どうせ誰も読まないな、と思いつつ...

ここ数日、中国の習近平国家副主席と天皇陛下との会見をめぐって、
自民党や平沼グループの、特に、勝共連合との関係が深い人間たちや、
読売、産経、朝日系マスコミが現民主党政権を攻撃している。
しかし、彼らのここ数年の言動はどうであったというのか?

06年の皇室典範改正問題や、今年(09年)7~8月の
幸福実現党が大統領制を主張した問題については、
当時の彼らはなにをしていたというのだろう?
これらの問題(今回の件よりも重要度が全然大きい)については
何も言っていなかったのに、
なぜ今頃になって天皇の政治利用と言い出すのか、
彼らのやっている事、それこそが天皇の政治利用ではないのか?

ここ数年の皇室についての問題において、全くぶれていなかったのは、
幸福実現党に対して言論戦を挑んだ高森明勅氏など
一部の人達ぐらいだろう。
(最近の小林よしのり氏はこの考え方に転向しつつある。
 その態度は、それはそれで理にかなっていると思う)

他のマスコミ、言論人、政治家は、
ここ数年の自分たちの言動の総括、反省、転向も無しで、
今度の小沢鳩山攻撃に天皇陛下を利用するのは卑怯ではないのか。
特に、安倍元首相は、
自らの統一教会や幸福の科学との関係について、
公共の場で堂々と、周りが納得のいく説明なり釈明をしてから
政治的発言をするのが筋道だろう。

そういえば、
今日も読売、産経には幸福の科学の広告が載っていた。