3月18日(水)の産経新聞に、私の住んでいる秋田県の
寺田知事が、小沢一郎氏と西松建設との関係を知りながら、
これを黙認していたらしいという内容の記事が載っていた。
記事を読みながら、これは地方蔑視の匂いがするなと感じた。
そりゃ、地方政治は末端になればなるほど泥臭い利権が絡んでいるし、
変な公共工事が行われているのだってこの目で見ている。
それに、私は、今の寺田体制は民主党なのにプチ自民党的で
個人的には嫌いだ。
それでも、地方の民主党など野党の勢力をつぶそうとする
悪意をこの記事から感じた。
そういえば、この前だって、今では竹島問題よりも重要に
なってしまった対馬問題を、なんとかしろと記事にしながら、
この問題にいちばん熱心だった、中川昭一氏の失脚に加担したり、
産経新聞も保守を名乗るくせにやることがバラバラだ。
だいたい、政党政治とカネの問題なんて、
18世紀にイギリスで政党政治が生まれた頃から存在しているので
深く追求するのなら、そこまでさかのぼるべきなのだ。
この時代の代表的政治家ウォルポール卿については、
渡部昇一氏の「腐敗の時代」に詳しく書かれている。
(この本の内容はそのまま、半世紀後の日本で金権政治家として
失脚させられた田沼意次擁護論や、さらに時代を下って
田中角栄にも適用される)
渡部昇一氏はこの騒動についてはどう思っているのだろうか?
あとは、民主政治の金銭面での問題について、
マックス・ウェーバーの講演録「社会主義」の第2章、
「民主主義、官僚制、社会主義」にも書かれている。
なぜ、19世紀のアメリカ人は、専門化された官僚制よりも
カネに汚くて泥臭い猟官制を選択したのか、
その理由としての高学歴の官僚が自分たち民衆を支配することへの
根強い不信感が描かれている。
しかしまあ、今回の件は、「第7艦隊発言」に対する報復なのは
見え見えなのに、それでも小沢攻撃をする産経(読売もひどい)は、
保守を名乗るのはやめたらどうだろうか?
彼等のやっていることはどう見ても売国奴の所業だ。
追記、今週の週間文春の小林信彦のコラムは鋭い内容だった。
ノンポリだけど、感覚のしっかりしている人間というのは
こんな感じだと思う。
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