今回の検察、マスコミによる小沢攻撃は、
どうも、02年のムネオハウス騒動に始まった政治家の大量失脚や
05年の郵政総選挙(憲法違反)に次ぐ、
親米、属米派による政治的クーデターの様相を呈してきた。
この3つの間にも、村岡兼造議員(秋田県選出)逮捕による
旧橋本派分裂や、07年の大連立騒動などの小クーデターがあった。
最近では、小沢氏だけではなく、後継と目される岡田克也議員や
自民党内の親中国派もまとめて一緒に潰してしまえ。といった
傾向すら見られる。まさしく、鈴木宗男だけでなく、
田中真紀子や社民党の辻元清美らも巻き添えにして
一時的に失脚させたムネオハウス騒動と同じ構造だ。
またこの事件で日本の国益が損なわれる。
この件で重要なことは、反麻生、反小沢の勢力につくということは、
共産党や公明党でなければ、
小泉竹中路線直系の、中川秀直、小池百合子一派と、
その民主党内別働隊の、前原誠司らを支持する以外に
現状では選択肢はないということだ。(※)
この点で、私的な小沢氏に対しての敵意と、客観的な分析とを
混同している森田実氏の分析は間違いだと思う。
あと、この前のマックス・ウェーバーからの引用でもふれたが、
小室直樹も同じような、
(民主主義(民主政)における政党とは、
本来、部分の代表である限り、企業や個人からの資金によって動く
ものが原則である。それを否定したら一国一党(翼賛体制)になる。)
という理由から、
田中角栄を民主主義的政治家そのものとして高く評価していた。
小沢氏も田中角栄の系統だ。そのため、古い田中派的体質の
政治家と言われるが、彼が倒されてこの流れが途絶えたら、
さらに古い体質の藩閥政治以来の流れを引く、
官僚閥の政治家たちに日本が支配されるだろう。
福祉のためと言いながらアメリカにカネを貢ぐための、
小さな政府で大増税といった矛盾したやり方が今後も続く。
逆に、小沢氏は90年代から一貫して、
税金は上げるなという態度をとり続けてきた。
欠点は多いが、少なくとも信用がおけると今のところは思っている。
(※)この件で、民主党内で小沢氏を攻撃した一人である
小宮山洋子氏の正体がはっきりしてきた。
彼女は06年の皇室典範論議のとき、
はっきりと女系天皇支持の態度をとっていた。
大沢真理、上野千鶴子ら
官僚支配支持、反民主的体制派フェミニストの一員であると同時に
中川、小池一派の別働隊だ。
(支配階級の女性の権利しか考えない、民衆や貧乏人の女性の
ことは切り捨ててもよいと思想的に考えるエリート集団でもある)
おそらく隠れ1条改憲派だろう。最近本を出したホリエモンと一緒だ。
9条改憲派の内部に、隠れ1条改憲派が紛れ込んでいることに
今後とも、私たちは警戒しなければならない。
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