2008年7月2日水曜日

サムルノリを観る

先週の水曜(6月25日)に、秋田市民会館にサムルノリの公演を
観に行ってきた。
会場にはバスでゆられて開場の少し前に着いたので、
近くの図書館に寄り、少し時間をつぶしてから会場に行く。
席について周りを見渡してみると、1階席がほぼ満席で、2階にも
少し人がちらほらしていた。
韓国語も聞こえてきたので在日らしい人も多かったけど、
全体的には、コアな韓流ファンの女性連れや、普通に興味をもって
来た人の方が多かったと思う。

最初は井筒和幸監督のトーク。
対談によるQ&A方式で話が進んでいった。
結構内容が飛んだりしたので正確には覚えていないが、
最初期のピンク映画をインディーズで作った頃から始まり、
ガキ帝国などの話、映画を含む芸能におけるハレとケのこと、
韓国文化における恨(ハン)の重要さ、あとネット言論批判と
「パッチギ」と連動するテーマでほぼ1時間ぐらい話をして終了。
監督の印象といえば、あの世代は長谷川和彦監督もそうだけど
表面的にはマッチョなポーズをとるけど、
中身は繊細なところがあるだろうなという感じ。
半分マジであと半分はポーズで露悪的な人間を装っているなと
話を聞きながら思った。
私は「パッチギ」は2作とも観たけど感想を書くと長すぎるので
ここではふれない。

それから、主催者の挨拶につづき、会場が暗くなって
さあサムルノリの登場か!と思いきや、
会場後ろから演奏をしながら入ってきてこれにはやられた。
面白いと思った。
サムルノリの演奏を観て聴いて、日本人の民族性やリズム感とは
似ているところと違うところがあるなと感じていたところがある。
違うところというのは、
日本人のリズムは4分の4拍子が中心だが、
韓国人は8分の6や4分の3拍子が中心で、たまに奇数拍子と
偶数拍子が入り混じったりするのが印象的で、やっぱり島国と
くらべてより、大陸に近いというか、遊牧民族的なリズム感を
感じた。
逆に、日本人に近いところというのは、(間)の感覚や
リズムが伸縮する感じだったりして、
これは、アフリカ人とかが持っていない感覚で、こっちの方は
我々日本人と同じく東アジア的なものと思う。

第1部が終わってからトイレに行き、暫らくして第2部が開始。
こちらはよりアクロバティックで、芸能にはなったけど
日本の初期の田楽と同じく、シャーマニスティックな神事の感じが
した。さらに、トルコやスーダンのスーフィー達の儀式にも
通じるものを(多分私だけだろうけど)感じた。
それをいかにもではなく、ごく自然にやってのけるところが
良かったのだと思う。
アンコールでは、客席にいた人もステージに上がって
30人ぐらいでぐるぐると踊って楽しそうに幕を閉じた。

もう午後9時半を過ぎていて、家には帰れないので、
前もって伝えていたとおりに友人に連絡して泊めてもらい、
朝まで呑んでこの日は終了。
次の日は2日酔いで苦しかった。

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