2008年5月29日木曜日

あいてん、アフリカンパーカッション、雨宮処凛

今週の日曜日(25日)の私のとった行動。
まず、昼の12時過ぎにココラボラトリーへ行く。
「あいてん」という美術工芸短大の学生達によるグループ展が
行われていた。展示していたのはイラスト、オブジェなどが十数点。
女の子たちの作品なので全体的にフェミニンな空気が漂っていた。

そこで学生に道を聞いてから、県立図書館向かいの
生涯学習センターでパーカッションライブが13時から始まるので
歩いて向かう。
小雨の降る中徒歩で行き、なんとかたどり着いたが、
会場がとなりの児童会館に変更になっていた。
中に入ると思ったよりも客が多くて、そのために変更になったの
だろう。
まずはジェンベとディジリドゥーのライブ、ときどき歌が入る。
西アフリカのマリとギニアの曲らしい。
ディジリドゥーの演奏は雰囲気が出ていてよかった。
その後、5人みんなで合奏してから、和楽器3人が残って
和太鼓2人と篠笛(多分)の演奏。
2曲目の途中で退席してバス停に向かう。
秋田駅前でバスを降りて、東口のアルヴェへ急行。
14時から、プレカリアート(ワーキングプア)についての
シンポジウムが始まっていたが、自己紹介の途中で
まだ本題には入っていなかった。
司会が2人で、ゲストは雨宮処凛女史。
会場の席はほとんど埋まっていたが、全体的に年齢が高めで、
あまり2,30代が少ない印象をうけた。
内容はまあ一般向けの感じで、雨宮女史の著書にほぼ
沿った流れですすんでいった。16時半ごろ終了。
内容的にはともかく、こういうイベントが秋田では
行われるのは少ないので良いことだとは思う。
まあ、もうちょっと若い人が集まったらいいのにとは
感じたが。
このあとは終バス(17時35分!)で実家に帰宅。
以上。

2008年5月21日水曜日

門屋城、ジム・オルーク「ユリイカ」

今週の日曜日、戦国時代に仙北郡一帯を治めていた戸沢氏の
角館の前の居城だった門屋城跡に行ってきた。
自転車で国道105号線をひたすら北上し、
農道に入ってから、途中で道が分からなくなってクリオンで
道を聞いて、なんとか写真で見たことのある現場にたどり着いた。
今では、全体的に林で覆われていて、本丸跡に神社があるだけだが、
檜木内川に面した台地の角の部分が城になっていて、
川が外堀の役目を果たしている。これは、角館の城では檜木内川と
院内川が堀の代わりになっているのと対応しているのではないかと
個人的には思った。だからそれなりに実戦向きの城のようには
見える。ただ、この場所では仙北郡全体を支配するには
北に寄り過ぎていて、戸沢氏が後に角館に本拠地を移したのも
納得できた。 
戸沢氏について簡単に説明すると、最初には玉川の宝仙岱にいたが、
その後戸沢、上檜木内などと南下していき、
門屋、角館へと本拠地を移動していった。
これは、昔読んだことのある大石慎三郎著「江戸時代」で描かれた
真田氏が、信州の山中から勃興していった感じにも似ている。
たぶん、戦国時代では、形こそ違え、全国的に同じような事が
起こっていたのだろう。
そういえば、12年前に奈良県の吉野にある南朝の皇居があった
所に訪れたことがあるが、あそこも峰の上に街道と集落が通っていて、
実戦になったときに防御するのに適している地形だなと感じた。

それから、城址から見た西明寺の景色は素晴らしかったけど、
あとはする事がないので帰ることに。
途中、秋田内陸線の羽後太田駅に立ち寄る。
小さな寂れた無人駅で、うらぶれた空気を醸し出している。
秋田内陸線のことについてはまたここで書いていこうと思う。

次の日、仕事の面接の帰りに立ち寄った近所の本屋で、
売れ残り(中古?)CDが500円セールで売られていた。
のぞいて見ると、ジム・オルークの「ユリイカ」もあったので
そういえばこのアルバムは聴いたことが無かったなと思い、
これ1枚だけを買って帰宅。
他にはエルマロなどもあったけど、金が無かったので
これだけしか買わなかった。
10年近く前に出たアルバムだったけど、
聴いたかぎりでは、フォーク、ソフトロック、カントリー、
映画音楽など、彼のルーツにあるものを咀嚼して
自分のものにしている感じだ好感がもてた。
このアルバムが出た当時は音響系の全盛期で、
トータスや、ディラングループなども聴いていたけども、
どちらかというと方法論の音楽という感じがして、
その頃、たまたま聴いたジョアン・ジルベルトに衝撃を受けた
せいで、その後、ブラジル音楽やジャズなどを主に聴くように
なって、このアルバムは目にはしていたけど
今まで聴いたことが無かった。それで出た当時に
聴いておけばと少し後悔した。
この作品にはもっと音楽の本質的なものを感じたからだった。

2008年5月18日日曜日

サンバイショ(サンバベース)

この前、カチャオとラテンベースとの関わりについて書いたが、
それと関連して、そういえば生きている間に
ライヴを観に行っておけば良かったなと思うベーシストがいる。
その名はルイザォン・マイア(1949~2005)
ブラジル最高のベーシストとして、生前、エリス・レジーナや
ジャヴァンなど数々のミュージシャンとの演奏を行っていた。
エレキベースを使い、スルド(打楽器)のパターンを応用して
これまでのボサノヴァやサンバジャズのベーススタイルとは
一味違う、Sambaixo(サンバイショ・サンバベース)という
スタイルを確立し、70年代MPB以降のブラジル音楽に
大きな影響をあたえた。
音楽評論家の中原仁氏によれば、80年代に日本人のヨーコさんと
結婚し、日本に移住、その後は小野リサやベベウ・ジルベルトの
アルバムなどに参加していたとのこと。
晩年(2000年代前半)は、病気と闘いながらも
東京、高田馬場のコルコヴァードという店で定期的にライヴ活動を
行っていた。その頃私は音楽誌などで彼のことを知り、
これはライヴの行かなければと思いつつも行けずじまいに
終わってしまった。残念。
いずれにしても、現在のブラジル音楽とは切っても切れない関係に
あるので、彼のベースラインを研究してみるのはいい事だと思う。
そういえば、若い頃のジャヴァンは(アフロだった)
漫画「ディアスポリス」の久保塚(同じくアフロ)に
非常に似ていると感じるのは私だけだろうか?

2008年5月13日火曜日

「音律と音階の科学」、地元の吹奏楽を聴く

最近、読んだ本のなかで面白いものがあったのでここに紹介。
講談社ブルーバックス、小方厚著、
「音律と音階の科学 ドレミ‥‥はどのようにして生まれたか」
である。
著者は、現在は大阪大学の教授で物理学が専門だが、
ジャズミュージシャンでもあり、以前は広島大学ジャズ研の
顧問だったという経歴の持ち主。
この本は、この前に行った大曲で本屋でふと立ち読みをしていたら、
これは重要だと思って衝動買いをしてしまった。

本の内容といえば、以前に書いた藤枝守の「響きの考古学」や
平岡達司「ゼロビートの再発見」などの影響を受けていて、
ピタゴラスから始まって、現代音楽やジャズなどに至る
音律と音階の歴史をたどっていくものである。
ドレミ‥‥にはじまる西洋音階はなぜ生まれたのか?ということに
ついて知るには、この本のほうがいい入門になると思う。
ただ、著者が物理学者なので、数学的、物理学的アプローチについて
より詳しく書かれていて、昔、中学生の頃に数学の授業が
つまらなくて勉強するのを止めてしまった私の思考回路では、
あまり理解できない部分もあった。
でも、そういった部分も含めてよい本だと感じた。

ただ、物足りないところがあるとすれば、
ブルーノートが、西洋和声からはずれた音でありながら
(本来は微分音)、ブルースを経由してジャズやロックの
重要な一要素となっていったことについては、
ジャズの分析に多くのページを割いているにもかかわらず
あまりふれられていなかったことと、
世間で一般に言われている「絶対音感」についての誤解についての
言及がなかったことの2つだ。
ここで、絶対音感について詳しく書くと、昔読んだ本に
書かれていたことだが(本の名前は忘れた)、
絶対音感には、絶対的絶対音感と相対的絶対音感の2つがあり、
絶対的とは何の音が何Hz(ヘルツ)かが聞き分けられること、
相対的とは一般的に言われている何の音がドかレか
聞き分けられることである
(ここでのドとかレとかはA=440Hzに基づいている)。
ただ、移動ド派と固定ド派との対立については書かれていた
部分については面白かった。

話は変わるが今週の日曜日、角館の伝承館で
仙北市の小中高の吹奏楽部による演奏会が開かれたので
行くことにした。
角館高校のOBでだれか知っている人がいないかと思って
会場に入ってみると、全然いなくて父兄とかばっかり
だったので少しさびしかったが、客席が埋まっていたので
とりあえず立ちながら聴くことに。
4つの部活が出演し、最初の角中オーケストラ部と
角館ドリームハーモニー(角小の部活?)はまあまあだった。
ただ、音の立ち上がりの「プハー」という感じは、
私が中学校の時もそうだったが
でもこっちよりは上手いかなと感じた。
3つ目の生保内小金管バンドは少人数ながら爆音で
なかなか良かったと思う。
最後の角高吹奏楽部はこなれた演奏だった。
しかし最近の吹奏楽部は男子が少なくて女子ばっかりで
スゥイングガールズそのまんまではないか?
久しぶりにブラバンを聴いたけれど、サックスやトランペット
の音を生で聴くのは気持ちが良い。
と言って、自分でもこれからまた演奏できるかなというと
もう年齢も年齢だし、こんなキレのある演奏ができるかどうか
と不安になる。

2008年5月10日土曜日

仙台で知り合った人達の活動の紹介

私が仙台で知り合った人達の活動を紹介します。

まずはg8camp08。これは、今年に洞爺湖でサミットが開かれる
のと同時に、北海道でいろいろなNGOなどがイベントを行って
自分たちの意見を伝えようという動きです。
世界で一握りの人々が、大多数の人間や自然からの収奪を
行っている現状を改めさせようという考え方だと思います。

ブログ
 http://g8camp08.wordpress.com/


こちらは、東北大学の岡本氏がやっているミニコミです。
彼は、東北大キャンパス内で鍋集会を敢行したけど、
あまり人が集まらなかったそうです。
それで、私がここに書くことで少しでも宣伝になればと
思います。

東北大学ミニコミ誌サークル「プロパガンダーラ」
サイト
 http://propagandahra.hp.infoseek.co.jp

2008年5月9日金曜日

ひさしぶりに図書館ネタ

今日、ある用事で大曲に自転車で行ってみたのだが
(高校生の時以来。疲れた)、
その帰りに大曲図書館に寄ってみた。

司書の人に聞いてみると、ここも大仙市民や通勤、通学で
通っている人には資料の貸出ができるけど、それ以外では
貸出できないそうだ。
うーん、これは「使えない」では済まされないぞ。
私が昔、東京の練馬区や川崎の高津区に住んでいたときは、
三鷹や吉祥寺、世田谷など他の自治体の図書館も利用できた。
これが秋田県では居住地により差別があるという事は
良くないことだと思う。
せっかく古典文学や楽譜などのいい資料に恵まれていると
いうのに、外部の人間が利用できないというのは困る。
どうなんだろうか?

2008年5月7日水曜日

仙台メーデーに参加してきた

この前に予告していた通り、というか、今月4日に開催された
仙台メーデーに参加してきた。

当日は久しぶりに早起きして、大曲から高速バスに乗り、
仙台駅東口に到着したのが11:30分頃、秋田を出る頃は
天気は晴れていたのだが、仙台の方は曇りがちでいつ雨が降るか
分からないような天気だった。
会場の市民活動サポートセンターには、午後1時開場の少し前に
たどりつき、まだ時間があったので、近くの繁華街に行ってみることに。
開演の1時30分が近づいたので、地下1階の会場に入る。

予定時刻より少し遅れて、到着が遅れているゲスト2名を除いた形で
それぞれ自己紹介がはじまった。
司会の仙台フリーター労組の清水貴子氏と、素人の乱の松本哉氏、
だめ連のぺぺ長谷川氏によるあいさつ、それから映画「素人の乱」の
上映が始まった。 
店内の映像から、伝説の3人デモやPSE法反対のデモ、
新宿南口でのクリスマス粉砕鍋集会と続き、
後半は、昨年の地方選での選挙活動(と言う名目でのサウンドデモや
ライブなど)が展開される。
映画の感想は、前に選挙運動の映像の一部は観た事はあったが、
反PSE法デモなどは初めて観たのでなかなか面白かった。
3:00頃に映画が終わり、遅れて到着したフリーター労組の人と
山形大寮闘争の人(両方とも名前が思い出せない)が合流してあいさつ、
その後、トークと質疑応答の時間になった。

質疑応答の途中、ぺぺ長谷川氏が、中央と地方での運動のちがいについて
話をしている途中で、私が思わず
「秋田から来たけど、仙台は中核都市なので状況はまだ良い。
農村部や山間部はもっとひどい」という内容のことを
大声でしゃべってしまった。
あとでしまったと思ったが、言ってしまったので後の祭りだった。
この事で、その後の懇親会で人から色々と聞かれる事になる。
その後、休憩をはさんで、3日に行われた新宿メーデーと
1日の高円寺メーデーの映像が上映された。

新宿では、参加者が500~1000人ぐらいで去年より盛り上がっていて、
リオのカーニバル状態になっていた。特に終点の新宿アルタ前では
一般人と参加者とがごたまぜになりながらカオス状態になっていて、
正直参加しておけばよかったと思った。
この映像は後になったらユーチューブでも観られるかもしれない。
高円寺のほうも参加者200人ぐらいで、なかなかコアな感じで
盛り上がっていた。

上映後、フリーター労組の人が、当日の出来事について説明をし、
そのあと、清水貴子氏から4月末に行われたユーロメーデーに
参加した時の、現地の状況についての説明がおこなわれた。
主に、ベルリンとフランクフルトでの展開について熱く語っていて
それも面白かった。
最後は、京都や大阪で活動している人からの話も聞けて
興味をそそられた。

5:30頃にイベントが終了して、その後は仙台市内の居酒屋に
場所を移しての懇親会が行われ、私はそこにも参加することに。
色々と山形大や東北大での運動などの話を聞いたり、
東京からの参加者にも話をきいたりして、さまざまな情報を
聞くことができた。
途中、私は宿泊先にチェックインするために退席して、
約1時間にまたもどった。
その後、となりにぺぺ長谷川氏が来てあいさつする。
話の途中で、米沢周辺で農民運動があったという話を聞き、
農村部でもやればできると叱責に近い口調で言われた。
私はもっともだと思いながらも、そこまでやるべきか、
できるかどうかとも悩んでしまった。
途中で06年に行われたサウンドデモでのDJが逮捕されたときの
映像が流されたりして、会は9時頃に終了した。

終了後、私も含めて残った4名で別の居酒屋に移動して
2次会を行って、そこでもいろんな話を聞くことができた。
11時頃に、途中で参加者に別れを告げて、
宿泊先への帰りの途についた。
6時頃から雨がぱらついていたが、その頃には少し強くなっていて
少し濡れながら到着した。
就寝時に、興奮していたのかなかなか寝付けなかったのを
覚えている。今度イベントがあっても呼ばれるか分からないかも
しれないけど、もしあったらまた行ってみようと思っている。