2010年8月18日水曜日

民主党、名古屋代理戦争

昨日の夕方7時頃、大雨の中車で帰宅する途中、
ラジオのNHKFMのニュースで、
名古屋市の河村たかし市長と市議会の対立の激化について
報道されていた。

ニュースを聴きながら、そういえばネット上で、
少し前に名古屋市民主党の内部対立について、

    減税派         増税支持派
    河村市長   VS  市議会民主党
  (小沢鳩山派)     (菅総理及び七奉行派+自民党)

の名古屋における代理戦争であるという意味の
文章が載っていたのを思い出した。
これは、9月に行われる民主党代表選の前哨戦であり、
他の地域でも、地方議会や党組織内部で、
小沢、鳩山陣営 対 菅、七奉行陣営の代理戦争とも言える
主導権争いが行われているのであろう。

そういえば、9月の代表選の対立軸が、
現時点では新聞や雑誌ごとに予想が異なっている。
例えば、朝日やサンデー毎日では、
小沢+鳩山+旧社会党グループの3派連合対菅+前原+野田体制
という構図になっているが、
読売、日経や地方紙では、
旧社会党及び旧民社党グループは様子見をしている
という構図となっている。
まあ、各紙の立ち位置による主観も
記事の方向性に含まれてはいるが、
現在はまだ流動的状態であるということなのだろう。
ただ私は、どちらかといえば3派連合説のほうが
現状観測として正確なのではと思っている。
それは、海江田万里氏の立ち位置にあるのではないか。

海江田氏は、現在は鳩山グループに属してはいるが、
本来、横道衆院議長の後を継いで
旧社会党グループを率いるはずだった
赤松前農相が、口蹄疫問題で失脚させられたので、
外様でありながら、旧社会党グループの
代理リーダーとして擁立されたのではないかと
私は新聞やネットの報道を読みながら考えた。
海江田氏が選ばれた主な理由として、
氏が民主党の最古参メンバーであり、
かつ、小政党出身で菅総理と同じような経歴を
歩んできた人物として、
菅総理の考え方や手の内を読める人物であることによると思う。

それが吉となるか凶となるかは別として、
海江田氏の動きが、
小沢グループ(現在、七奉行による切り崩しにあっている)と
鳩山グループ、そして旧社会党グループの
3派連携の鍵となるのではないかという見方において、
私は3派連合説寄りの立場をとっている。
ただ、駆け引きはまだ始まったばかりなので、
8月末から9月にかけて、
また情勢は変わっていくだろう。

(追記)
河村市長はみんなの党とも関係を持っているが、
これは構わないのではないか。
地方政界には中央とはまた違った対立の構図があるのだし、
また、河村氏は二股、三股を掛けてでも、
政治的に生き残っていく価値のある政治家だと私は思う。

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