2010年8月23日月曜日

いわゆる「小沢信者」のとるべき判断とは?

今回の民主党代表選においては、
小沢一郎前幹事長の判断によって、
最低でも6パターンの結果が考えられる。
それは...

 小沢氏が出馬して勝利する――→①,②

 小沢氏が出馬して敗北する――→③,④

 小沢氏は出馬せず、
  次の世代を担う代表候補を擁立する―→⑤,⑥

 ①小沢政権が、マスコミ、検察との戦いに勝って長期政権になる
 ②小沢政権が、マスコミ、検察との戦いに破れて短期政権となる
 ③代表戦に敗北はするが、政治的に一定の影響力を保持する
 ④代表戦に敗北して、政治的影響力を失う
 ⑤小沢氏が擁立した候補者が勝利する
 ⑥小沢氏が擁立した候補者が敗北する

この中でまず、①はあまりに楽観的な予測なので、
可能性は非常に少ないと考えて除外する。
次に、④は最悪の結果である。
②は④よりはましだが、長期的にはよくないと考えられる。
③、⑤、⑥のうち、どれに優劣があるのか、
現時点では迷いがあるが、②と④よりはよい結果である。

これを図にすると、

   最悪←―――――――――――→よりベター
        ④  ②   (③,⑤,⑥)       となる。

次に、小沢一郎は出馬すべきだと主張している人達の
目論見には、3つの傾向がある。

 (A)④の小沢氏の敗北および失脚を望んでいる派
 (B)③の小沢氏が出馬することで、もし敗北しても、
    政治的な影響力を逆に保持できると考えている派
 (C)①、②の小沢政権樹立派

(A)の中心は、菅直人陣営内部の反小沢強硬派である。
(B)は、党の分裂を避けることを第一に考える、
    挙党体制派の大半と小沢支持穏健派が中心である。
(C)は主に、小沢氏の側近と「小沢信者」が多い。
また、(B)の挙党体制派の中には、同じ理由から、
⑤、⑥の小沢氏不出馬支持の立場をとる人もいる。

ここで小沢グループにとって最も危険なのは、
(A)の挑発に乗せられて大敗北することである。
これは絶対に避けなければならない。
小沢vs菅および七奉行の戦いは、今回の代表戦だけではなく、
それ以降、少なくとも2、3年はかかる
長期戦になる可能性が大きい。
この一回の戦いで小沢氏が大敗北をして
政治的影響力を失うのは、民主党支持者だけでなく
愛国者全体にとって得策ではない。

これらの理由で、小沢氏及び小沢グループが
菅および七奉行、野党、マスコミ、検察との長期戦で
生き残るためには③、⑤、⑥のうちのどれかの
最高とは言えないが、よりベターな戦術をとる必要がある。
(ただし、③は一番難しい高等戦術)
そのために、小沢氏の側近、小沢チルドレンや
いわゆる「小沢信者」のとるべき行動は、
現在の小沢氏側近のような、小沢氏を焚きつけて
彼を危険にさらすような事をするのではなく、
敵の真の目的を見抜いた上で、
彼らとの長期戦で確実に勝つための
冷静な判断をしながら小沢氏を指導者として担がなければ
いけないのではないのではないか?

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