2009年12月20日日曜日

稲田朋美は宮内義彦の子分か?

今回の宮中騒動で、羽毛田宮内庁長官の、
小泉純一郎の息のかかった人物であり、
かつ、長州人脈(長州閥)であるという正体を知り、
そういえばと思い出したので、調べたことがある。
それは、昨年(08年)映画「靖国」を政治問題化させた
火付け役であり、福井県1区選出の衆議院議員である
稲田朋美という人物についてである。

早速、調べてみたのだが、
なんとこの人物は、オリックスの100%子会社である
「オリックス債権回収」にいて、夫の稲田龍示ともども
借金取立代理人をしていたというのではないか。
つまり、稲田朋美は、奥谷禮子と同じ、
宮内義彦の息のかかった子分ともいえる人物である。

その事を知っていて、
いわゆる保守陣営(実際は宗教右派が多数いる)は
彼女を持ち上げるのだろうか?
歴史観は表面的にはなるほどかみ合うだろうが、
しかし、宮内一派の思想は、
伝統的な日本の保守思想ならびに、
バーク、トクヴィルなどの、世界的保守思想とは水と油の、
ある意味、毛沢東やポルポトよりも過激な
伝統および文化破壊をもたらす思想である。
少なくとも人類社会をアトム化させるという部分は
全く同じではないか。
宮内の思想的モデルともいえる、
ミルトン・フリードマンがイデオローグとなった、
チリのピノチェト政権が、
フランス大革命時のロベスピエール派による恐怖政治に
ひけのとらない反対派虐殺や、文化破壊を行ったのも
当然の帰結といえる。

まあ、稲田議員の支持母体に、幸福実現党もいるようだから、
彼女は、表面的には保守のふりをしながら、
内心では国体破壊主義的な思想の持ち主なのかもしれない。
今後も彼女の言動を観察することにしよう。

しかし、このような愛国者の皮をかぶった悪質な売国的な
人物のおかげで、日本国がおかしくされていくのは
なんとか阻止しなければいけない。
少なくとも、ただでさえ悪くなっている靖国神社のイメージが
稲田議員のおかげでさらに悪くなってしまった。
他にも、小泉、竹中、宮内らの息のかかった人物が、
政界、官僚、マスコミ、言論界に散らばっていて、
隙あらばと機会を窺っているのだろう。
(池田信夫、城繁幸etc...)
彼等の悪事を暴くための闘いには、
私も、微力ながら加わる覚悟でいる。

そういえば、石原慎太郎都知事は、
今回、羽毛田宮内庁長官批判にまわったようだ。
政治的意図として、
今回は、文春、新潮、産経陣営に加わるのはまずいと
判断したのだろうが、福田和也はどうするのだろうか。

2009年12月18日金曜日

小沢一郎は岡田英弘理論を理解している

今回の小沢大訪中団の記念写真が、
昨日(17日)の産経新聞の2,3面の上部に、
デカデカと掲載されていた。
反民主のスタンスをとる産経の意図は、
「小沢チルドレンは調子に乗っているぞ」と、
揶揄する目的で載せたのだろうけれども、私はこれを見て
全く違うある考えがうかんだ。

それは、小沢一郎の今回の訪中は、
岡田英弘氏による「朝貢」の定義に従うと、
きわめて理にかなっていて、かつ、日本国の国益にかなった
行為であると判定できるということである。

ここで朝貢と聞いて怒り出す人もいるかもしれないが、
小泉純一郎がブッシュの前で、プレスリーの真似をしたことや、
鳩山首相がオバマ大統領と会見したのも朝貢である。

副島隆彦理論による、世界覇権の米国からBRICS+EUへの
移行への過渡的状況としての米中G2体制下において、
日本国の指導者が、米国に行こうが中国に行こうが、
朝貢になってしまうのが自然ではないのだろうか。

話は戻るが、
今回の訪中団の約630人の人数、胡国家主席との会見、
そして、人民解放軍首脳への苦言といった
今回の小沢一郎の対中国外交は、
岡田英弘氏の、
「中国において、外交問題はすべて内政問題」というテーゼを
小沢氏本人は読んでいるのかどうか分からないが、
理解した上で、日本外交を上手に中国に売りつけるという意味では
成功していると私は感じた。

このことは、岡田英弘氏の「倭国」などに述べられている、
邪馬台国と魏王朝の時代から、
基本的にはほとんど変わっていない
日本と中国の関係の法則性ではないのかと私は思う。
その上で、小沢一郎という政治家は、
中国史における「外交と内政」についての
岡田理論の重要な部分を肌で感じるような行動をとったのでは
ないのだろうか。

これを今回、中国への朝貢だと執拗に攻撃したのが、
安倍晋三をはじめとする、
自民党などの事実上の宗教右派ともいえる
人間たちだった。
これには共産党も荷担している。
前にも書いたが、小泉のブッシュ詣でも朝貢なのに、
小沢訪中のみをを攻撃するこれらの人間たちの言動は
ダブルスタンダードではないのか。

ついさっき今週の週間文春も読んだが、
やたらと小沢批判を載せているくせに、
羽毛田宮内庁長官の小泉元首相との関係や
女系天皇制支持者であることが一言も書かれていない。
それでいて、
福田和也に「小沢は不敬だ!」とコメントさせている。
福田氏は石原都知事の子分だから、
これは石原慎太郎の見解でもあるのだろうが、
本当はこういう人物のことを「君側の女干(かん)」というのでは
ないのだろうか。

2009年12月16日水曜日

羽毛田宮内庁長官は小泉系の人物ではないか

この一連の騒動の中、ネットなどで羽毛田宮内庁長官について調べた。
そもそもこの人物は、小泉政権に長官に任命された元厚生官僚で、
過去にはノーパンしゃぶしゃぶ事件にも関わったらしい。
しかも、天皇は政治的に中立だと自分は言いながら、
06年の皇室典範改正問題では、
小泉元首相の意のままに動いたり、
三笠宮寛仁親王の発言に異議を唱えたりと、
自らは極めて政治的と受け取られる言動を行っている。
しかも小泉純一郎の意のままに、女系支持でも動いている。
これのどこが政治的に中立というのか。

一概に女系天皇論といってもいろいろな考え方で分かれている。
小泉、羽毛田、それに、民主党内で最も反小沢的な動きをする
小宮山洋子などの女系天皇論と、
高森明勅氏や小林よしのり氏などの女系天皇論では、
方向性が全く異なっている。
後者は、天皇制の歴史的な意義を認めつつ、
皇室を後世まで存続させるためには
女系相続もやむをえないとする立場だが、
私の推測では、前者は、天皇制の緩やかな廃止のための一歩
として女系天皇論を主張しているように思える。
 
今回の騒動は、宮内庁の確信犯的な行為に、
自民党が乗っかって小沢、鳩山政権への嫌がらせを行った
というのが真相ではないのだろうか。
今回は共産党もこれに同調している。
やっぱり志位体制になってからの今の共産党は
55年体制~自公体制にかけての体制内野党の体質のままだ。

やっぱりこの羽毛田宮内庁長官は問題のある人物だと思う。
女系天皇容認論支持という極めて政治的なバイアスのかかった
態度をとる人物が、
宮内庁長官という特殊な地位に就いていながら
天皇の政治利用云々をいうのはダブルスタンンダードでは
ないのか?

あと、自民党の谷垣総裁は、なんだかんだいいながら、
習副主席と面会した。
何だ。あれは単なるパフォーマンスではないか。
自民党、宮内庁、及びマスコミに扇動されて
ネット右翼たちが騒いでいることの収拾は
どうつけるつもりなのか?
今回の騒動を、戦前の統帥権干犯問題と同じように
政争の具にしているのは自民党に責任がある。

再度書くが、羽毛田宮内庁長官が、
天皇は政治的に中立であると言いながら、
自分は極めて政治的にバイアスのかかった行為をするのは
非常に問題があると思う。

2009年12月15日火曜日

小沢、鳩山を攻撃する人間たちの天皇政治利用

ここ数ヶ月、全然更新してませんでした。
まあ、どうせ誰も読まないな、と思いつつ...

ここ数日、中国の習近平国家副主席と天皇陛下との会見をめぐって、
自民党や平沼グループの、特に、勝共連合との関係が深い人間たちや、
読売、産経、朝日系マスコミが現民主党政権を攻撃している。
しかし、彼らのここ数年の言動はどうであったというのか?

06年の皇室典範改正問題や、今年(09年)7~8月の
幸福実現党が大統領制を主張した問題については、
当時の彼らはなにをしていたというのだろう?
これらの問題(今回の件よりも重要度が全然大きい)については
何も言っていなかったのに、
なぜ今頃になって天皇の政治利用と言い出すのか、
彼らのやっている事、それこそが天皇の政治利用ではないのか?

ここ数年の皇室についての問題において、全くぶれていなかったのは、
幸福実現党に対して言論戦を挑んだ高森明勅氏など
一部の人達ぐらいだろう。
(最近の小林よしのり氏はこの考え方に転向しつつある。
 その態度は、それはそれで理にかなっていると思う)

他のマスコミ、言論人、政治家は、
ここ数年の自分たちの言動の総括、反省、転向も無しで、
今度の小沢鳩山攻撃に天皇陛下を利用するのは卑怯ではないのか。
特に、安倍元首相は、
自らの統一教会や幸福の科学との関係について、
公共の場で堂々と、周りが納得のいく説明なり釈明をしてから
政治的発言をするのが筋道だろう。

そういえば、
今日も読売、産経には幸福の科学の広告が載っていた。

2009年5月13日水曜日

小沢辞任とナベツネ、小宮山洋子の動き

久しぶりに書きます。

ゴールデンウイーク中に、1991年製作の大河ドラマ「太平記」の
DVDを観ていた。
本当は全話観ようかと思っていたが、さすがに無理だったので、
後醍醐天皇の挙兵のあたりから最終話までを毎晩観ていた。
残りはあとで観るつもりだ。
そのせいか、なんだか辞任に追い込まれた小沢一郎氏の様子が、
笠置山に立てこもって、北条氏の大軍の攻撃を受けている
後醍醐天皇の姿と重なってしまった。
ただし、今の自民党と民主党の関係は北条氏と足利氏の関係にも
よく似ている。

私の勝手な憶測かもしれないが、07年の大連立騒動の頃から、
朝日新聞の船橋洋一一派とグルになって、なんとかして
小沢氏を失脚させようと、常に策略を張り巡らせていた
ナベツネ、氏家の姿は、太平記に出てくる長崎円喜、高資親子に
通じるものを感じる。
辞任会見における小沢氏の、日テレ記者とのやりとりでの発言にも
ナベツネへの批判がこもっていた。

あと、ここからが重要であるが、民主党内部で小宮山洋子議員
(9条改憲派の影に隠れてこそこそと動き回る隠れ1条改憲派)が、
またまた奇妙な動きをしている。
彼女は、06年の皇室典範改正問題では、民主党内部で
小泉政権の別働隊として動いた人間だ。下手な極左共和主義者より
悪質な動きをする人物である。
その人物が、今回は小沢攻撃の急先鋒として動いているという事に
対して、勘のするどい人間だったら気が付くはずだ。

その流れで、城内実氏のブログのコメントを読んで思ったことだが、
彼も属する平沼赳夫氏一派が、この件で第3極としての自分たちの
立場を誇示するために、小沢失脚に加担するような動きをするのなら、
日頃は、貧乏人の味方のふりをしていながら、
何かあると、自民党の別働隊みたいな事を平然と行う(今回もやった)
共産党の「第3極」ぶりとたいして変わらないのではないのか?

小林よしのり氏だってそうだ。
「ゴーマニズム宣言」で小宮山洋子を批判した事があるのに、
今回はやらなくてもいいのか?
皇室典範(本当は1条改憲問題)ならダメで、
小沢つぶしならよいのか?問題は同根ではないのか?
疑問に思う。
SAPIO誌宛てに手紙でも出そうかな。

まだまだ書きたいことがあるけど(森田健作についての件とか)、
今回はここで止めます。

2009年4月1日水曜日

国際資本家と民族資本家、そして福田和也

一部の左翼の中に、
「小沢氏は資本家と手を結んだのだから、小沢は敵だ」
という考えが存在する。
彼らの論理ではそうなるのかもしれないが、
私は違うと考える。
NYを中心とする国際資本家と、それぞれの国にいる民族資本家は
分けて判断するべきだと思う。

世界を食い荒らす国際資本家と、その手先のハゲタカ人間たちが
敵なのに対して、土着の民族資本家たちは基本的には見方として
とらえるべきだと思う。
ただし、古いままの体質ではハゲタカ人間たちに負けてしまう。
土木や建設だけではなく、他の業種に転換したりしながら
新しい時代に生き残っていくように主張するべきだ。
それを理解できない企業は恐竜のように滅んでいくだろう。


話が変わるが、先週の週間文春に載っていた、
福田和也氏の小沢攻撃の文を読んで気になったことがある。
その中で、師である故 江藤淳とのエピソードを書いていたが、
読みながら思ったことがある。
江藤淳とは、晩年には西郷南洲についての文章を書いた、
アメリカ追随に批判的な方向に向かっていった文士だった。
しかし、その弟子である福田氏は、
05年の郵政総選挙のときも中途半端な態度をとったりして、
やっていることが正反対だ。

そして、最近のSPA誌での坪内祐三氏との対談でも、
昔、東京ロッカーズから初期ハードコア、ポジパンにかけて時代の
参加者、または目撃者であった事を自慢するだけで、
60年代に学生運動をやっていた事を鼻にかける、
一回り上の世代にやることが似てきた感じがする。
そもそも、パンクってそういう態度に対して
NOを突きつける存在ではなかったのか?
(少し違うが、ヒッピーやビートニクも本質の部分は同じ)


今週の日曜日、千葉県知事に森田健作氏が当選したニュースを
テレビで観ていて、11年前に公式には自殺とされた、
新井将敬氏(愛国者。出自は関係ない)
の奇妙な死のことを思い出した。

2009年3月29日日曜日

今回のクーデターについて

今回の検察、マスコミによる小沢攻撃は、
どうも、02年のムネオハウス騒動に始まった政治家の大量失脚や
05年の郵政総選挙(憲法違反)に次ぐ、
親米、属米派による政治的クーデターの様相を呈してきた。
この3つの間にも、村岡兼造議員(秋田県選出)逮捕による
旧橋本派分裂や、07年の大連立騒動などの小クーデターがあった。
最近では、小沢氏だけではなく、後継と目される岡田克也議員や
自民党内の親中国派もまとめて一緒に潰してしまえ。といった
傾向すら見られる。まさしく、鈴木宗男だけでなく、
田中真紀子や社民党の辻元清美らも巻き添えにして
一時的に失脚させたムネオハウス騒動と同じ構造だ。
またこの事件で日本の国益が損なわれる。

この件で重要なことは、反麻生、反小沢の勢力につくということは、
共産党や公明党でなければ、
小泉竹中路線直系の、中川秀直、小池百合子一派と、
その民主党内別働隊の、前原誠司らを支持する以外に
現状では選択肢はないということだ。(※)
この点で、私的な小沢氏に対しての敵意と、客観的な分析とを
混同している森田実氏の分析は間違いだと思う。

あと、この前のマックス・ウェーバーからの引用でもふれたが、
小室直樹も同じような、
(民主主義(民主政)における政党とは、
本来、部分の代表である限り、企業や個人からの資金によって動く
ものが原則である。それを否定したら一国一党(翼賛体制)になる。)
という理由から、
田中角栄を民主主義的政治家そのものとして高く評価していた。

小沢氏も田中角栄の系統だ。そのため、古い田中派的体質の
政治家と言われるが、彼が倒されてこの流れが途絶えたら、
さらに古い体質の藩閥政治以来の流れを引く、
官僚閥の政治家たちに日本が支配されるだろう。
福祉のためと言いながらアメリカにカネを貢ぐための、
小さな政府で大増税といった矛盾したやり方が今後も続く。
逆に、小沢氏は90年代から一貫して、
税金は上げるなという態度をとり続けてきた。
欠点は多いが、少なくとも信用がおけると今のところは思っている。

(※)この件で、民主党内で小沢氏を攻撃した一人である
   小宮山洋子氏の正体がはっきりしてきた。
   彼女は06年の皇室典範論議のとき、
   はっきりと女系天皇支持の態度をとっていた。
   大沢真理、上野千鶴子ら
   官僚支配支持、反民主的体制派フェミニストの一員であると同時に
   中川、小池一派の別働隊だ。
   (支配階級の女性の権利しか考えない、民衆や貧乏人の女性の
   ことは切り捨ててもよいと思想的に考えるエリート集団でもある)
   
   おそらく隠れ1条改憲派だろう。最近本を出したホリエモンと一緒だ。
   9条改憲派の内部に、隠れ1条改憲派が紛れ込んでいることに
   今後とも、私たちは警戒しなければならない。

2009年3月25日水曜日

とうようズトークの内容に失望

ミュージックマガジン4月号を読みながら、
「中村とうようもこんなになってしまったか!」と、
とうようズトークの内容に首をひねってしまった。

ここ数年感じていた事なのだが、
この人の政治感覚は、ロッキード事件の頃で止まったままだな。
この前に触れた小林信彦のとは全然ちがう。
「企業献金=悪」という短絡的な考え方から抜け出せないのだろう。
あと、バラク・オバマの「CHANGE」を文章の中で
使っていたが、
「CHANGE」だの、「グリーン・ニューディール」だの
中川秀直、小池百合子一派とそれに踊らされる人々に限って、
オバマのスローガンを引用したがる傾向がある。
両者の政治思想は正反対だが、
その点を理解できずに
TVや新聞の報道だけを鵜呑みにして文章を書くのは、
短絡的だ。
元々は転向左翼だった人間が、ノンポリよりも
この点を見抜けないというのは、右か左かという区別よりも
個人個人の資質の問題なのだと思う。

新潮45の今月号に載った、
佐藤優の論文に書いてある事はは真実なのだろう。
民主党中心の政権になったら、鈴木宗男が田中真紀子と手を組んで
外務省に乗り組んでくるのを恐れた外務官僚たちが、
検察とマスコミの今回のクーデター(捜査というには杜撰だ)
を支持しているという内容だった。
それと、この前の中川前財務相の辞任劇での
財務官僚の動きをも考えると、
検察や警察だけでなく、他の省庁の内部にも同調している勢力が
いると考えられる。

そういえば、3月25日深夜の、
NHKの予算審議の放送中に、
民主党側から、検察が政治に介入したのではないのか?という
意見があった。

2009年3月19日木曜日

これはひどいな産経新聞

3月18日(水)の産経新聞に、私の住んでいる秋田県の
寺田知事が、小沢一郎氏と西松建設との関係を知りながら、
これを黙認していたらしいという内容の記事が載っていた。

記事を読みながら、これは地方蔑視の匂いがするなと感じた。
そりゃ、地方政治は末端になればなるほど泥臭い利権が絡んでいるし、
変な公共工事が行われているのだってこの目で見ている。
それに、私は、今の寺田体制は民主党なのにプチ自民党的で
個人的には嫌いだ。
それでも、地方の民主党など野党の勢力をつぶそうとする
悪意をこの記事から感じた。

そういえば、この前だって、今では竹島問題よりも重要に
なってしまった対馬問題を、なんとかしろと記事にしながら、
この問題にいちばん熱心だった、中川昭一氏の失脚に加担したり、
産経新聞も保守を名乗るくせにやることがバラバラだ。

だいたい、政党政治とカネの問題なんて、
18世紀にイギリスで政党政治が生まれた頃から存在しているので
深く追求するのなら、そこまでさかのぼるべきなのだ。
この時代の代表的政治家ウォルポール卿については、
渡部昇一氏の「腐敗の時代」に詳しく書かれている。
(この本の内容はそのまま、半世紀後の日本で金権政治家として
失脚させられた田沼意次擁護論や、さらに時代を下って
田中角栄にも適用される)
渡部昇一氏はこの騒動についてはどう思っているのだろうか?
あとは、民主政治の金銭面での問題について、
マックス・ウェーバーの講演録「社会主義」の第2章、
「民主主義、官僚制、社会主義」にも書かれている。
なぜ、19世紀のアメリカ人は、専門化された官僚制よりも
カネに汚くて泥臭い猟官制を選択したのか、
その理由としての高学歴の官僚が自分たち民衆を支配することへの
根強い不信感が描かれている。

しかしまあ、今回の件は、「第7艦隊発言」に対する報復なのは
見え見えなのに、それでも小沢攻撃をする産経(読売もひどい)は、
保守を名乗るのはやめたらどうだろうか?
彼等のやっていることはどう見ても売国奴の所業だ。


追記、今週の週間文春の小林信彦のコラムは鋭い内容だった。
ノンポリだけど、感覚のしっかりしている人間というのは
こんな感じだと思う。

2009年3月2日月曜日

きのう観た番組で思い出した事

昨日(3月1日)、

ETV特集「ひとりと一匹たち 多摩川河川敷の物語」を観た。
多摩川の河川敷にバラックを建てて住んでいるホームレスの人たちと、
野良犬、及び猫たちを撮影し続けている、
写真家の小西さんとの交流を軸としたドキュメンタリー。
テレビに映っている風景は、私が前にここの近所に住んでいたので、
見慣れたものばかりだ。
川崎市の、中原区から多摩区にかけてのエリアで撮影されたように
感じる。川の向こうは少し歩けば田園調布に行き着く。
番組のテーマを別にして、単純になつかしいと感じた。
バラックの近くでは、子供たちがサッカーやテニスをしている光景を
よく目にした。
私だっていつこうなるか分からないと思いながら。
今でもそうだと思う。紙一重の人生だ。
この番組では、今では放送できない「乞食」「土方」といった
単語がカットされずにちゃんとオンエアされていた。
そのこと自体は正しいと感じる。隠すことは良くない。

途中、少し裏番組にチャンネルを変えたら、
ちょうどフジ系列でオウム真理教事件と狛江の水害の話が
放送されていた。うーむ。

2009年2月25日水曜日

クスリの話で思い出した事がある

小泉純一郎風に

 『大麻は抵抗勢力だ。リタリンを止めるな!』

ところで、前回の話を書きながら思い出したのだが、
2001年か02年頃、笑福亭鶴瓶と今田、東野のWこうじが司会の
「いろもん」という深夜番組に、
森光子がゲスト出演したときの事、
トークの中で、ミスワカナ(戦前から戦後にかけて活躍した漫才師)が
晩年、ヒロポン中毒だった頃の話をして、
明らかに今田耕司がビビッっていたのを覚えている。

森光子は、アラカン(嵐寛寿郎)のいとこであり、
若い頃から芸能界に身をおいていた。
当然、昭和10、20年代の日本のショービジネスの影の部分を
知っている。
本来なら、森繁久弥と久世光彦の本のように、
誰かがちゃんと昔の竹中労的なかんじで、
森光子の目から見た昭和芸能史の本を出版してくれればいいのに。
たとえば、昭和10年代前半の、
永田雅一率いる新興キネマ(松竹の子会社、別働隊)と
吉本興業の対立によるタレントの引き抜き合戦の内部にいた
人間の苦悩とか。

多分、あんまり売れないだろうけど、
小林信彦や佐藤忠男クラスの人物がこの仕事をするべきだ。
でももう無理かな。
それなら、中堅どころでは鈴木義昭、
若手(私と同世代)なら安藤健二なら
この仕事に向いていると思う。
あと、吉田豪でもいいかも。
できることならなるべく早めにやってほしい。
という個人的な願望になってしまったのでここでおしまい。

2009年2月22日日曜日

中川昭一にクスリを盛った女刺客

中川昭一にクスリを盛った女刺客、
読売新聞記者 越前谷知子の暗躍については、
表のマスコミは口をつぐんで書かないものの
(ナベツネの子分の子分ということも理由の一つだろうが)、
ネット言論の世界では、
じょじょに本当のことが露呈し始めている感じだ。
本当は本人が公共の場に出て釈明するべきなのだが、
前述した理由でうやむやにされるかもしれない。
(追記、他には日テレ原聡子、ブルームバーグ下土井京子らが
同席していたと判明)


クスリといえば、先週はテレビも新聞も、「小泉劇場再び」と
いった感じで騒いでいたが、

小泉純一郎a.k.aリタリン大魔王

といってもいいような薬物使用者が
この国の中枢に居座り続けて、
その手先たちが大麻取締りをやっているのは
明らかにマッチポンプ以外の何者でもない。悪質な欺瞞だ。

中川昭一が飲まされたクスリ(ハルシオン説あり)は、
酩酊をもたらしたが、リタリンは、興奮と激情をもたらす。
だから、小泉の言語感覚はいつも論理性を欠いている。

クスリでハイになりながら人前でパフォーマンスしているには、
小泉a.k.aリタリン大魔王はまだ幼稚だ。
上には上がいる。故シド・バレットを見習うべきだ。

私はクスリを服用することが悪いと言っているのではない。
現在、自分自身がうつ病になっている(一時期よりは良い)
事もあって、私も向精神薬と睡眠導入剤を飲んでいる身だ
(医者には、酒との禁じられている)。
だから、向精神薬がこのような形で政治的に利用されて、
飲まされた人間が笑いものにされて、社会的に抹殺される状況に
強い憤りを感じる。


今、書きながらわかったことだが。
年越し派遣村については報道するが、
昨年の各地でのデモや西成で起こった暴動のほうは、
絶対国民に知らせないという姿勢にも通じると感じた。


話が変わって、そういえば、ごく最近、クイックジャパン誌で
チンポムが広島市で物議をかもしたことを知った
(遅いが)、
『ピカッ』を批判する人たちは
「野良猫ロック ワイルドジャンボ」での第五福竜丸でのシーンや、
「ウルトラセブン」第12話問題のことをどう思うのだろうか?
私見では、チンポムの釈明のやり方が
円谷プロと同じで、ありきたりだったのがいけなかったと思う。
ちゃんと表現の自由をかけるのだったら
ベンジャミンフルフォード並みの手段をとらないとダメだと
痛感した。


訃報、ブエナビスタソシアルクラブのベーシスト、
オルランド「カチャイート」ロペスが亡くなった。
死ぬにはまだ早い。

2009年1月9日金曜日

かんぽの宿売却問題

かんぽの宿のオリックスへの売却に鳩山総務相が反対した問題について、
今日は読売新聞に記事が載っていたが、
昨日の時点では、産経新聞しか報道していなかった。
ここ数年の産経の記事の内容は荒っぽい感じだったけど、
今回の件と対馬問題については良い報道をしていると思う。
ただ、この2つの問題の種をまいたのは小泉政権ではある。
この件について、自称保守派なのに、日本を弱体化させる政策を行ってきた
小泉を支持していた連中はどう思っているのだろうか?

2009年1月6日火曜日

日雇い派遣村発言

一昨日(1月5日)の夜、NHKの総合でニュースを観ていたら、
総務省の坂本哲志政務官の日雇い派遣村にいるホームレスに対する発言
について少しだけ報道していた。
一転して昨日になって撤回したらしい。
テレビ(地上波)や新聞での報道を見る限り、
「この時期に余計なことを言いやがって」といった空気を感じた。
彼の発言は一部は真実だろうと思う。
日本の本当の貧困はまだ隠蔽されているのだろうな。