2010年6月19日土曜日

増税大連立、または増税翼賛体制の可能性

今週の木曜日だったか、やはり、菅首相は、玄葉政調会長と共に
消費税10%増税について言及した。
これで、菅直人総理を担ぐ七奉行一派の本質がはっきりした。
橋本政権から小泉政権にかけての自民党と
本質的に同じ体質だ。というか、石弘光氏のように
小泉政権のブレーンから菅政権のブレーンになった人物もいる。
これで、参院選で民主党(小沢系でない)七奉行派が勝ったら、
ほぼ単独政権になるだろうが、もしそうでなかったら、
自民党との増税をキーワードにした大連立の可能性が
考えられる。

この場合、小沢系や国民新党、社民党などは、
かつて翼賛体制に反対した議員たち(保守から左翼まで含まれる)
が結成した同交会のような役割を果たすのではないだろうか。
その意味で、新進党崩壊後、自由党の時代から
増税に反対し続けてきた小沢一郎氏の言動は一貫している。
また、その方が本当の国民全般のための政策として支持できる。

話が変わって、昨日(18日)の太田総理では、
機密費問題をテーマにしていた。
野中発言から1ヶ月半経ってから、
ワールドカップの裏でこのテーマを放送するのは
ナベツネ、氏家体制らしい姑息なやり方だと思う。
しかも、さも鳩山前政権が主にやっていたかのような
いやらしい展開だった。
読売、日テレ系にとっての免罪符として機能させるために
今回の内容になったのだろう。
三宅久之氏も本当は出演するべきだったのに。
ただし、出演者の中では、上杉隆氏については批判も多いが、
佐藤優氏の唱える、
権力党員の定義に当てはまる人物という意味では
彼の言動は一貫していると私は思う。
その意味をふまえて、彼のジャーナリストとしての活動を
判断したほうが賢明だと考えた。

最後に、
ここ最近、故江藤淳氏が小沢一郎氏について書き残した
文章を悪用したと批判されている屋山太郎氏は、
90年代後半には、小泉純一郎待望論を「諸君」に
書いていた。
同じように、山際澄夫氏はゼロ年代前半に、
安倍晋三待望論の本を出していた。
この二人の言動には極めてバイアスがかかっているので、
雑誌やテレビでの彼等の言動には、
よほど注意してかかった方がよいと思う。

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