2010年6月21日月曜日

「国家社会主義論について」その後

前回の文章を書いた後、
近くの本屋で例の2冊を立ち読みした
(あまりの金欠で本を買う余裕が無いため)。
「国家社会主義~」の読後の感想はについていくつか。

まず、ヒトラー及び胡錦涛(の守護霊)については、
予想通り、渡部昇一、中川八洋両氏の国家社会主義論に、
佐藤優、副島隆彦両氏の
ファシズム、コーポラティズム論が接ぎ木された感じの内容に
なっているなと感じた。
加えて、胡錦涛(の守護霊)の部分では、
副島氏の現代中国における善人悪人論までもが
下敷きになっているのではとも思ったが、これはいかに。

菅直人、仙谷由人(の守護霊)の部分、
特に仙谷氏の部分は露骨な選挙対策だな。
基本的な理解として、
これは、渡部昇一氏の民主党政権論にも言えることだが、
これまで鳩山前政権は、
小沢一郎派と仙谷、枝野、前原など七奉行一派との
勢力均衡の上で成り立っていた。
それが、普天間問題の失敗と、
七奉行が菅直人を担ぎ上げて民主党の主導権を奪取したことで、
鳩山前政権は、股裂きにされて崩壊した。
このことが全く書かれていない。
もしくは、意図的に触れられていない。
話がずれるが、
「社民党と連立を組んでいたから、鳩山前政権は左翼政権だ」
という渡部氏などの主張は矛盾している。
それなら、共産党は保守政党で、
国民新党は左翼政党だということになるではないか。
そもそも右翼と左翼、タカ派とハト派、
親米と親中と自主独立のベクトルは異なっている。
だから、左右を超えた合従連衡がしばしば起こると思うのだが。

あと、ヒトラーの霊言の部分で、
サダム・フセインが、
死後、ヒトラーやトウ小平と同じところ(地獄)に
行っているという記述が気になった。
幸福の科学の教義においてサダム・フセインは、
かつて足利尊氏として地上で生まれたことのある
神道系の神々の一人(今、名前が思い出せない)が、
日本からアラブ圏に派遣されたということになっている。
今回の記述は、幸福の科学の政治的な軸足が、
初期の、反米ともとれる部分から、
明らかに親米保守側に移動したことのシグナルだと
私は感じた。

「宇宙人~」の方はまたいつかの機会に書く。

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