2008年5月9日金曜日

ひさしぶりに図書館ネタ

今日、ある用事で大曲に自転車で行ってみたのだが
(高校生の時以来。疲れた)、
その帰りに大曲図書館に寄ってみた。

司書の人に聞いてみると、ここも大仙市民や通勤、通学で
通っている人には資料の貸出ができるけど、それ以外では
貸出できないそうだ。
うーん、これは「使えない」では済まされないぞ。
私が昔、東京の練馬区や川崎の高津区に住んでいたときは、
三鷹や吉祥寺、世田谷など他の自治体の図書館も利用できた。
これが秋田県では居住地により差別があるという事は
良くないことだと思う。
せっかく古典文学や楽譜などのいい資料に恵まれていると
いうのに、外部の人間が利用できないというのは困る。
どうなんだろうか?

2008年5月7日水曜日

仙台メーデーに参加してきた

この前に予告していた通り、というか、今月4日に開催された
仙台メーデーに参加してきた。

当日は久しぶりに早起きして、大曲から高速バスに乗り、
仙台駅東口に到着したのが11:30分頃、秋田を出る頃は
天気は晴れていたのだが、仙台の方は曇りがちでいつ雨が降るか
分からないような天気だった。
会場の市民活動サポートセンターには、午後1時開場の少し前に
たどりつき、まだ時間があったので、近くの繁華街に行ってみることに。
開演の1時30分が近づいたので、地下1階の会場に入る。

予定時刻より少し遅れて、到着が遅れているゲスト2名を除いた形で
それぞれ自己紹介がはじまった。
司会の仙台フリーター労組の清水貴子氏と、素人の乱の松本哉氏、
だめ連のぺぺ長谷川氏によるあいさつ、それから映画「素人の乱」の
上映が始まった。 
店内の映像から、伝説の3人デモやPSE法反対のデモ、
新宿南口でのクリスマス粉砕鍋集会と続き、
後半は、昨年の地方選での選挙活動(と言う名目でのサウンドデモや
ライブなど)が展開される。
映画の感想は、前に選挙運動の映像の一部は観た事はあったが、
反PSE法デモなどは初めて観たのでなかなか面白かった。
3:00頃に映画が終わり、遅れて到着したフリーター労組の人と
山形大寮闘争の人(両方とも名前が思い出せない)が合流してあいさつ、
その後、トークと質疑応答の時間になった。

質疑応答の途中、ぺぺ長谷川氏が、中央と地方での運動のちがいについて
話をしている途中で、私が思わず
「秋田から来たけど、仙台は中核都市なので状況はまだ良い。
農村部や山間部はもっとひどい」という内容のことを
大声でしゃべってしまった。
あとでしまったと思ったが、言ってしまったので後の祭りだった。
この事で、その後の懇親会で人から色々と聞かれる事になる。
その後、休憩をはさんで、3日に行われた新宿メーデーと
1日の高円寺メーデーの映像が上映された。

新宿では、参加者が500~1000人ぐらいで去年より盛り上がっていて、
リオのカーニバル状態になっていた。特に終点の新宿アルタ前では
一般人と参加者とがごたまぜになりながらカオス状態になっていて、
正直参加しておけばよかったと思った。
この映像は後になったらユーチューブでも観られるかもしれない。
高円寺のほうも参加者200人ぐらいで、なかなかコアな感じで
盛り上がっていた。

上映後、フリーター労組の人が、当日の出来事について説明をし、
そのあと、清水貴子氏から4月末に行われたユーロメーデーに
参加した時の、現地の状況についての説明がおこなわれた。
主に、ベルリンとフランクフルトでの展開について熱く語っていて
それも面白かった。
最後は、京都や大阪で活動している人からの話も聞けて
興味をそそられた。

5:30頃にイベントが終了して、その後は仙台市内の居酒屋に
場所を移しての懇親会が行われ、私はそこにも参加することに。
色々と山形大や東北大での運動などの話を聞いたり、
東京からの参加者にも話をきいたりして、さまざまな情報を
聞くことができた。
途中、私は宿泊先にチェックインするために退席して、
約1時間にまたもどった。
その後、となりにぺぺ長谷川氏が来てあいさつする。
話の途中で、米沢周辺で農民運動があったという話を聞き、
農村部でもやればできると叱責に近い口調で言われた。
私はもっともだと思いながらも、そこまでやるべきか、
できるかどうかとも悩んでしまった。
途中で06年に行われたサウンドデモでのDJが逮捕されたときの
映像が流されたりして、会は9時頃に終了した。

終了後、私も含めて残った4名で別の居酒屋に移動して
2次会を行って、そこでもいろんな話を聞くことができた。
11時頃に、途中で参加者に別れを告げて、
宿泊先への帰りの途についた。
6時頃から雨がぱらついていたが、その頃には少し強くなっていて
少し濡れながら到着した。
就寝時に、興奮していたのかなかなか寝付けなかったのを
覚えている。今度イベントがあっても呼ばれるか分からないかも
しれないけど、もしあったらまた行ってみようと思っている。

2008年4月30日水曜日

古いビデオを整理しながら

この前、大昔に買って放置していたビデオテープを
整理しているうちに、そのうちの何本かを観てしまうという
いつものパターンに陥っていた。
ここではそのうちの何本かを久しぶりに見た感想を書く。

まずはソフトマシーン。1971年の頃の4人編成で、
音楽番組ビートクラブ出演時のものだが、
音は全滅、画像はなんとか生き残っていた。
まあいいや、たしかDVD化されているので買い直そう。
ユーチューブでも観られるかもしれないし。
しかし、マイク・ラトリッジのオルガンの音色は
ジョン・ロードとかよりも過激でこちらの方が良いなぁ。
次は、キャプテン・ビーフハート&マジックバンドの80年のパリライブや、
テレビ番組でのスタジオライブなどもろもろの映像。
こちらの方は音も映像も生き残っていた。
サウンドは80年代ニューウェイブ対応のタイトなリズムに、
あのダミ声が乗っかる形のひとつの到達点にある素晴らしいものだ。
個人的には、フリー色が強いが、グルーヴが重い
「トラウト・マスク・レプリカ」よりもこの頃のほうが好きだ。
こっちの方はDVD化されているのかな?
あと、こちらは中身をチェックしなかったけど「ロッカーズ」
といってもジャマイカの方じゃなくて、
東京ロッカーズ(知っている人は少ないと思うけど)の
ドキュメンタリー映画。
これはDVD化されていないと思う。
音楽的に面白いかどうかは別として資料性は高い。

話は変わるが、そういえば4月28日の「英語でしゃべらナイト」を観て、
ジェロの持ち味はHIPHOP、R&Bのリズム感と
ナチュラルなこぶしが合わさったところにあるのだなと感じた。
ということで今回は終わり。

2008年4月27日日曜日

中国にも「空気」のような物が存在するのだろうか?

最近、テレビや新聞、ネットでの中国関連の報道を
見ながら感じたことがあるのだが、反仏デモの映像を
見ながら、山本七平の著書『「空気」の研究』に
書かれていた内容を思い出していた。

もともと、「空気」とは日本人に固有の集団心理を
指す言葉なのだが、中国(や韓国)にも「空気」に
当てはまるものが存在するのかもしれない。
中国人は、日本人の集団的傾向に対して、
超個人的(アトム的)な要素のほうがつよいから
性質的に違ったものになると思うけど、
それでも、漢字文化圏特有の人間関係の心理状態と
しての「空気」が良くも悪くも共通してあるのだろうと
思う。

05年の反日デモのときもそうだったが、
3月のチベット騒乱の時から、最近の反欧米デモや
ネット言論などの動きを見てみると、中国人の
ナショナリズムは、20世紀初め頃のわが国の感じに
よく似ていると感じた。
ちょうど、1905年(明治38年)のポーツマス条約反対の
日比谷焼き討ち事件のはげしさによく似ている。
私の勝手な妄想なのかもしれないが、
このまま状況が進んでいくと、そのうち関東大震災直後
の民衆による朝鮮人虐殺に似たようなことが、
(漢民族からチベット、ウイグル民族などに対して)
起こる可能性を感じた。
だから、ダラムサラの亡命政府と中国政府の対話が
はじまったとしても、このことは注意して見守らないと
いけないと思う。

『「空気」の研究』の話にもどるが、
そういえば最近、佐藤優の「私のマルクス」を読んでいる
最中だが、この人物には少し山本七平に通じるものを感じた。
というよりも、日本人のキリスト教徒で聖書や神学の
研究をして、かつ保守寄りの思想の持ち主というのは
似たような精神構造になるのかもしれない。
そういう立場から日本を研究または分析するので、
良し悪しは別として、あの独特な視点が生まれるのだろう。

あと、最近の流行語の「KY」に対して、
ネット上で「KY」は村八分と同義語ではないかという
書き込みをみつけた(何のサイトだったかは忘れた)。
私もこの意見には共感できる。
この日本的な「空気」というものは
たまらなくいやなものなのだ。
個人の思考、行動に対してものすごい重圧になっていく。
もっと風通しのいい社会になってほしいものだが
(この言葉も「空気」と繋がっている)、
なかなかそうはいかないというのが現状である。

2008年4月22日火曜日

ラテンベースの神、カチャオ

昨日、ネットでニュースを読んでいたら、訃報記事のところで
カチャオが亡くなったと書いていた。
89歳だったらしい。大往生なので悲しいとは思わないが、
少し寂しい気がする。

カチャオと言われても「それ誰なんだ」と思うだろうが、
キューバ音楽のみならず、ラテンベース奏法の開祖と言っても
よいぐらいの大ベーシストである。マンボの創始者のひとり
とも言われる。
彼がキューバ音楽のベーススタイルの基本形を確立したと
言ってもよい。
甥のカチャイート・ロペスは、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
で活躍しているベーシストである。
前述したように、カチャオから始まって、カチャイートや
ロス・バン・バンのフアン・フォルメルたちが、キューバ音楽
のベーススタイルを発展させて今日に至っている。
と書いていて、元になった記事を読み直していたら
なんと、ノイ!のクラウス・ディンガーも亡くなっていたでは
ないか!こちらは61歳だ、参った。

しかし書きながら思うけど、先月の広川太一郎(ブログには
書いてないけど)といい、川内康範といい、訃報ばっかり
じゃないか。なんだかなぁ。

(追記)
そういえば広川太一郎のことで思い出したけど、
2年ぐらい前、職場の同僚(20代半ば)と雑談をしていて、
Mr,Booシリーズでのマイケル・ホイの吹き替えは凄かったと
いう話をしたら、彼はそもそもMr,Booシリーズ自体を
知らなくて世代間ギャップを感じたことがあった。

あと、本当はモンティ・パイソンの方がもっと凄いらしいけど、
私はオリジナル音声版しか観たことがないので、
少し前に発売された吹替音声収録のDVDを買おうか
最近は迷っている。

2008年4月20日日曜日

ガンダーラ映画祭の勝手な紹介

現在、東京下北沢LA CAMERAでガンダーラ映画祭が
行われています。
06年から始まって、今回で3回目で去年は私も観に行きました。
若手監督による短編映画をまとめて上映する試みです。

ブログ
http://blog.livedoor.jp/gandhara_eigasai/

今月27日(日)まで。もし東京に行く用事があったらついでに
観に行ったら面白いでしょう。

話が変わるけど角館の桜も少し早めに咲き始めました。
こちらの方も立ち寄るヒマがあったら見て行ってください。

2008年4月18日金曜日

秋田内陸線のこと

おととい、近所の本屋でたまたま東洋経済新報を立ち読みしていたら、
今回は「鉄道革命」という見出しで特集が組まれていた。
内容といえば、大雑把に言うと今後、世界的に交通手段の主力が
自動車や飛行機から鉄道へと移っていくことと、これに対して日本は
どのようにしていけばよいかという事が書かれていた。
これを読んでふと思ったのは、近所を走っている秋田内陸線について
のことなのだが、この特集の中で日本の廃線寸前の路線一覧が
書かれていて、その中にやっぱり秋田内陸線も含まれていた。
記事にはなるべく廃線にしないで活用すべきとのニュアンスの主張が
書かれている。
私は完全にローカル線存続派なのでこの主張には共感できた。
しかも、これからの日本では新幹線だけではなく、在来線も活用
すべきとのことらしいのでそのとおりだと思う。

話は変わるが、戦前、日本から朝鮮、満洲、中央アジアを通って
ヨーロッパへ高速鉄道を走らせるという計画があった。
満鉄のあじあ号はその一部である。
戦後、国鉄総裁として新幹線計画を指揮した十河信二はこの計画の
メンバーであった。
このように、20世紀前半の日本はアメリカやドイツ(アウトバーン)が
モータリゼーションを優先させたのに対し、鉄道網の発展を
中心にして交通を発展させるという政策をとっていた
(高速道路計画もそのころから存在していたが)。
この流れを、高速道路と両立させながら加速していったのが
田中角栄だった。
それから3,40年たったが今後は、新幹線のような高速鉄道よりも
地下鉄、路面電車や、ローカル線の方に重点が移っていくらしい。
話はもどるがだから、秋田内陸線や由利高原鉄道のような
ローカル線が活用される時代がやってくるだろう。
そのためには廃線にはせずに残しておいたほうがよいと思う。

とは書いたものの、本当は今欲しいクルマがあるので
自分としても矛盾しているなぁとも思った。
ということで今回はこれまで。