2010年7月9日金曜日

政見放送を観るパート6、新党改革、日本創新党編

昨日の政見放送を観た感想。

まず新党改革。
はじめに舛添要一氏のあいさつ。
ついで民主党と自民党の両方を批判、差別化を訴えた。
その後は、政治とカネ、議員および公務員定数削減、
法人税減税など、みんなの党との方向性が非常に近い。
たちあがれ日本とは異なる部分が多いと感じた。
後で荒井広幸氏が言及した消費税増税10%容認を除いたら、
ほぼ同じと言っても過言ではないと思う。
次に荒井氏。
法人税25%削減、みんなが仕分け人、
2020年消費税10%などの提言を聴いていながら、
この人は郵政クーデターで自民党を離れた2005年頃は、
亀井静香氏に近い立場だったが、
どうも新党改革の前身である改革クラブの結党あたりから
改革支持に転向したようだなと感じ取った。
一人おいて、萩原誠司氏と鳩山太郎氏の二氏は、
自民党批判、保守本流を強調、社会主義批判など、
たちあがれ日本(特に平沼系)に近い主張。
最後に舛添氏があいさつをして終了。
全体的に舛添氏は演説と司会が非常に上手い印象。

放送を観ていて感じたのは、
この党は、消費税増税論が異なるだけで
あとはほぼ同じといってもよいくらい、
みんなの党に方向性が近いと思う。
ただし、一部にたちあがれ日本に近い主張に候補者がいるので、
保守第三極の方向性の違いとして、

  みんなの党--新党改革--たちあがれ日本
(小泉改革継承) (中間派)  (道徳保守派、ただし国民新党とは
                       小沢氏との関係で対立)
という単純化したとらえ方ができると考えた。
多分、保守陣営内部の主導権を自民党から
奪取する機会が訪れたら、新党改革とみんなの党は手を組む。
それに、たちあがれ日本も荷担するのではないか?
ただし、消費税増税論次第でこの予測も変わっていく。

次いで日本創新党。山田宏代表の演説。
杉並区の成人式の話、これが長い。説教臭い。
区長時代の実績、財政再建、自助努力論。
ついで、麻生政権時代の自民党と鳩山前政権のバラマキ政策批判。
定額給付金や子ども手当の財源は税金だと主張。
バラマキ政策は不道徳と言う。
これは自助努力論者がよく使うレトリックだ。
この論法で気になるのが、
自助努力論が有効なのは、
しずく垂れ理論が機能している限りだと言うことではないか。
この方法論が破綻して、いくら努力しても貧困だという状況が
小泉政権下で起こり始めた。
いくら公共工事などを行っても貧困層にお金が行き渡らなくなり、
貧乏人の社会的上昇が出来なくなっていった。
この現在の状況を山田氏はどう考えているのだろうか?
それでもやっぱり自助努力だけなのだろうか?
次に三丁目の夕日の時代のインド援助の話。
貧者の一灯の精神について。
全体的に感じたのだが、
この人のやっている事は、政治家の演説ではない。宗教家の説教だ。
宗教政党でもここまで説教臭くはない。
一般国民に対する善意の押しつけ以外のなにものでもない。
善意も度を超したら単なる悪意以上の悪になる。

次に、中田宏氏と齋藤弘氏が登場。
二人共、それぞれ市政、県政時代の実績を強調。
また自助努力論。よほど好きなようだ。
バラマキ批判、国会議員定数削減、規制緩和と、
小泉竹中体制的政策がつづく。
セーフティーネットは守る、地方を守る、
ここは小泉竹中的ではない。
ここで気になったのが、
平成の大合併に対する二人の評価だ。
民主党の原口総務相(小沢派、七奉行派の二股をかけている)は、
この政策は失敗で、地方を疲弊させたとはっきり発言した。
二人とも、この件については放送内では全く言及しなかった。
この党については、
全体的に観ていて不愉快だった。

多分これで比例区の方は出尽くしたなので
これで打ち止めにする。
そういえば当日は用事があって投票出来ないので、
期日前投票を前もって済ませた。
どの政党および候補者に入れたかはここでは書かないが、
これまでの文章を読んだら大体の察しがつくようにした。

0 件のコメント: