2010年7月18日日曜日

みんなの党の「みんな」の本当の意味とは

先週末あたりから、新聞や雑誌を読んでいて
ずっと頭の中にこびり付いていた事柄がある。
それは、みんなの党の英語名「Your Party」の
複数形の「You」が、日本語の「みんな」と
言葉のニュアンス及び意味がかみ合っていないのでは
ないかという疑問だ。
それでしばらく考えていて、この答えが頭に浮かんだ。
それは、この場合の「みんな」とは、
ファシズムの語源である
「ファショ Fascio,複数形Fasci」(束ねる、結束)と
語感が同じとまでは言わないが、
非常に近いのではないのかという考えである。
この論法でいくと、
「みんな」を「束ねる」+「党」=「みんなの党」に
なるのではないかと考えた。
もっと突っ込んでみて、「みんなの党」とは
「翼賛体制党」という意味もあるのではないのだろうか?

ここで注意するのは、
1つ目に、私は「ファシズム=悪」という
単純な考えの人間ではない。
むしろ、現代の外山恒一氏などの運動には、
社会主義やサンディカリズムから分派した
初期ファシズムに通じる部分があるという意味で
興味すら持っている。
こう言うと中川八洋氏の論理では私も極左扱いされるだろうが...
2つ目に、「みんなの党」と「ファシスト党」では、
イデオロギーや政策において正反対の部分が多い。
ただし、いわゆる同党の「アジェンダ」には
国会議員削減など、
ファシズム化しかねない要素もあるのは事実だ。
だから、ここで言及するのは、
純粋に、「みんなの党」における「みんな」という単語の
ニュアンス及び意味について、
私なりに考えた結果であり、
「お前の妄想ではないか?」と言われればそれまでだ。
むしろ、そう言う人間のほうが精神的に健全ですらある。

ただ気になるのは、
戦前の大政翼賛会も新党運動から始まったという事実である。
新党が乱立(国民同盟、東方会や無産政党の離合集散など)して、
この流れの中から近衛新党の運動を核として
大政翼賛会が生まれた。
その当時の状況と昨年あたりからの状況はよく似ている。
2005年の小泉竹中政権による郵政クーデターの時、
「これは第2大政翼賛会ではないのか?」と思ったのだが、
むしろ、2010年の鳩山政権の崩壊から
今回の参院選にかけて起こった事態のほうが、
より1940年当時の状況に酷似している恐ろしさを感じた。
形式的に、政党が連立を組んだり合併したりしなくても、
全体の合意によって事実上の大多数を形成していることにより、
単なる2大政党制以上に、どのようなおかしな政策でも
立案し実行することができる。

そうだ、大政翼賛会で思い出した。
今回の自民党の谷垣総裁が「いちばん」と
人差し指を突き立てるポーズは、
あのナチスの「ハイル・ヒトラー」なみに胸糞が悪い。
選挙中のTVCMや、
開票時に、党幹部全員で同じポーズをしたのを
テレビで観ていて私ははらわたが煮えくりかえった。

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