2010年7月12日月曜日

選挙結果を見て、今後の予測

(その1)
今回の参院選では
民主党がボロ負けにならないまでも負けるという予想が
ネット上で6月頃から飛び交っていたので、
民主党については多分今回は負けるだろうなと
予測はしていた。
ただ、国民新党も巻き添えをくらって
議席を減らした。社民党はなんとか持ちこたえた。
これについては予想が甘かったと思っている。
郵政問題では一番ぶれていないのは
国民新党だった。
菅内閣をささえる七奉行たちはおかしな動きをしている。
新党改革に移った荒井広幸氏はぶれ気味だ。
たちあがれ日本の平沼赳夫氏も同様だ。
やはり亀井静香氏が大臣を辞めた時点で、
民主党との連立を離脱した方が賢明だったかもしれない。
これで、最悪の選択である
民主党と自民党の部分的大連立に対する
歯止めが効かなくなる可能性が高くなった。

(その2)
今回、自民党が勝ったことで、
これからも森喜朗氏に代表されるような、
昔ながらの地方ボスによる党体制が続いていく可能性が高い。
そのために、河野太郎氏に代表される
自民党内改革派の台頭はしばらくは無理だろう。
しかも消費税増税論については、
谷垣総裁自身が、麻生元首相と総裁選で争った頃から
消費税増税を唱えていた経緯があるので、
民主党から自民党に政治的主導権が移っても
消費税増税に走る可能性が遅かれ早かれあると思う。

(その3)
今回、第3党になったみんなの党は元々、
かなりの割合で小泉竹中体制の継承的政策を唱えている。
なので、私個人的には支持できない。
ただし、今回は消費税増税には反対の立場
(多分、埋蔵金の方を重視)のため、
民主、自民の両方の増税論をきらった層の人々が
流れていったのは一理ある。
これは地方の農村部での共産党(都市部ではない)
への票にも通じる現象だったと思う。
これによって一時的には、
消費税増税論が下火になるだろうが、
今回のほとぼりが冷めて
また増税論全般が台頭してきた時の動きによって、
今後の新しい合従連衡が始まる。
それまではしばらく様子見をするしかない。

(その4)
そういえば、今回落選した千葉法相については、
民主党政権の閣僚の中で一番最初に
官僚たちに取り込まれていた可能性が高い。
それで、今年初めからの
検察、警察、司法、マスコミのおかしな小沢鳩山攻撃にも
彼女は全く動かなかった。
ある意味、A級戦犯といっても過言ではない。
だから、落選しても同情できない。

(追記)
千葉法相続投。菅総理と仙谷氏が決めたらしい。
選挙民を馬鹿にした露骨な反小沢人事だと感じた。

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